「一般的に社会はあなたを自閉スペクトラムの人間として受け入れていると感じますか?」という趣旨の質問に対し、Yesという回答は日本で最も少ない14.3%でした。Noという回答は最も多い42.9%でした。 ※
自閉スペクトラムの当事者に関する調査
アスペルガー症候群の当事者に関する調査
そんな中、当事者の生活の中での経験から、一般社団法人ニューロダイバーシティ協会は始まりました。
そして
私達一人ひとりは、それぞれが異なるニューロタイプ(発達特性。感覚や思考のあり方)をもっています。このようなニューロタイプの多元性を「ニューロダイバーシティ」(神経多元性)と呼びます。
しかし近代では、単一の特性に合わせて社会が均質的に構築された為、少数派の特性を持っていると様々な生きづらさに直面します。その中で、どうにか「ふつうのフリ」をしようと頑張っても、常にそうして生きることは難しいものです。
その上、このような生きづらさは「発達障害」として当事者側だけの問題と見なされることが多く、社会的な課題は軽視されがちです。
そこで、1990年代に「発達障害」の一種であるアスペルガー症候群(当時)の当事者による市民権運動の中で生まれた概念が「ニューロダイバーシティ」です。
この「ニューロダイバーシティ」のパラダイムでは
「唯一の"正常なニューロタイプ"があり、それ以外は劣ったものだ」という従来の前提にとらわれず、むしろニューロタイプの多様性(ニューロダイバーシティ)を尊重した社会をつくる
ということを重視します。
このような社会や組織は、個人の尊厳や幸せにとって重要であるのみならず、以下のような点から集団にとっても必要不可欠だと考えられます。
私達は、自閉スペクトラム(アスペルガー)やADHD、2Eを含むギフテッドなどの少数派のニューロタイプをもつ当事者も、もっと自分らしく、尊厳を持って対等に活躍できて、これ以上つらい思いをしないで済む社会を目指します。そのためには、ニューロダイバーシティが尊重された「生きづらさのない社会」、つまり
自閉やADHD、ギフテッドやその傾向などの少数派の認知・思考のあり方が、社会において構造的にも直接的にも、差別されず、 それぞれの特性にあった教育・労働などの環境が、同じように社会で整備されること
が必要だと考えています。そしてそれは、 社会にとっても利益につながるはず だと私達は考えています (より具体的には、生きづらさのない社会への6提案を御覧ください)
このような社会では、多様なニューロタイプの視点があることによって、複雑で絶えず変化する現代に適応し、イノベーションを起こすことができます。
そして、そのような社会は「多様性を排除しないこと」によって価値を生み出しているため、「発達障害」とされるようなマイノリティの当事者も、適正な賃金・環境・教育・働き方を選択する事ができると考えます。
文部科学省の調査によると、(特別支援級ではない)通常級において、小学一年生の時点で9.8%の子供が「発達障害」である可能性があります※。また、アメリカの調査によれば11%の子どもが、発達障害の一種であるADHDと診断されています※。
また自閉やADHDなど、非定型発達(発達障害)の傾向は人類の中にグラデーション状に分布しており、濃淡や「生きづらさ」の度合いには差があるものの、多くの人に傾向が存在します。したがって診断や自覚がなくても、生きづらさを感じることがある人はいるはずです。
様々な神経学的特徴のうち、「どの部分を取っても平均的」という人間はいないはずです。そしてそもそも、私達は全員がそれぞれに違う脳を持っています。私達全員がニューロダイバーシティの「当事者」だと、ニューロダイバーシティ協会は考えています。
現在・そして未来の当事者がこれ以上生きづらさに苦しむことがなく、"周りと同じ"でなくても、自分の人生を生きられるような社会を実現するため、様々なメンバーが活動しています。
日本で初めてニューロダイバーシティの理念の普及を目的として設立された非営利団体であるニューロダイバーシティ協会で、一緒に「生きづらさのない社会」を探りませんか?
参考: ニューロダイバーシティ協会メンバーへのインタビュー
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