発達障害当事者wiki

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メイン:定型発達

定型発達

 定型発達(別称 )とは、認知・思考のあり方の多数派のことを指し、狭義には発達障害ではない人のことを指す。
 「健常者」といった表記とは異なり、発達障害の傾向の有無のみに焦点があたっているので、たとえば身体障害などの他の障害があっても発達障害の傾向がなければ「定型発達者」である。

定型文化

 ここでは、自閉スペクトラムの当事者特有のあり方である「自閉文化」などに対して、定型発達の当事者中心の視点で作られた文化・「定型文化」について扱う。ただ「定型文化」といっても、たとえば自閉スペクトラムの当事者であってADHDの当事者ではない人は、「ADHD文化」を持っていないという意味で、逆説的に自閉スペクトラムであっても一面では、「定型文化」を持っているということになる(のかもしれない)。このような定型文化は、定型発達の人が多いこともあって、社会にとっての「当たり前」であり、「従うべきもの」になってしまいやすいと思われる。それがある意味非定型な人も生きづらさにつながっているようにも思える。

 定型文化には以下のようなものがある(と思う。このあたりは色々議論がありそうだし、せっかくのwikiなので他の意見があれば追記していただけると嬉しいです)

自閉的ではない文化

  • 個人の内的世界よりも、周りとの人間関係をより重視する 
  • 空気を読み、周囲にあわせて目立たないことを節度だと考える
  • 組織内でのコミュニケーションが人間の能力を表す重要な指標だと考える 
  • 雑談が活発に行われていない状態は問題であると考える 
  • 教科書(視覚情報)より講義(聴覚情報)を重視する教育
  • 反対意見を明言することは述べることは望ましくないと捉える
  • 制裁を伴うルールを作るが、明文化はしない(暗黙のルール)

ADHD的ではない文化

  • 時間を分単位で管理する必要のある社会を作る 
  • カスタマイズの自由度の低い教育
  • 体験型・探求学習ではない教育

感覚過敏的ではない文化

  • 派手な色の装飾 (感覚刺激の高いもの)を好む

自閉的でもADHD的でもない文化

  • 特定の物に強い好奇心や集中は持ちにくい
  • 興味のないこともまんべんなく学ぶことを重視する教育
  • 物事よりも自己や目の前の他者を中心に考える 

定型発達症候群

 一部の定型発達の当事者がアスペルガー症候群に関して一般に行われているような説明の仕方で、アスペルガーの当事者の立場から定型発達の状態を説明した社会風刺である「定型発達症候群」についてはこちらを御覧ください。


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メイン/定型発達.txt · 最終更新: 2022/03/04 08:34 by 178.63.26.114